レイとラキ、ハクショウのストーリー解説

この4月頃から、ノベライズ作品に関するドラフト記事を複数投稿していますが、現時点では思いついた順に断片的な内容を掲載しているため、作品全体における位置づけについて、ここで簡単にご説明させていただきます。なお、これらのドラフト記事は検討段階の内容であり、最終的な展開は大きく変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。

以下では、既存のノベライズ作品「レセプター」を「レセプターⅠ」、今後展開される続編を「レセプターⅡ」と呼ぶことにします。

レセプターⅠでは、遠く離れた人の心を直接検出できる「量子意識レセプター」の研究を進めるレイが、友人ラキを救おうとする過程で絶望的な状況に陥ります。そのとき、1000年後の未来から届いた謎の信号によって窮地を救われます。レイはこのとき自覚していませんが、その信号を送ったのは、彼が幼い頃に夢の中で出会った青年・ハクショウでした。レイはその夢をヒントに量子意識レセプターの研究に取り組むことになります。物語の後半では、レイが再びラキを助けに向かいますが、その後ふたりに起こる衝撃的な出来事については、年後半以降に公開を予定しています。

レセプターⅡでは、レイの人生がようやく安心できるものになりかけた頃、信頼していた友人に裏切られ、生死の境をさまよう中で、偶然に出会った青年に命を救われます。現実世界においてレイとハクショウが出会うのはこれが初めてです。レイは命の恩人であるハクショウにお礼を伝えようとしますが、思いがけない出来事によって彼としばらく再会できなくなってしまいます。しかしその出来事を通じて、レイはハクショウと遠く離れていても、直接心を通わせることができると知り、ハクショウに対して深い愛を感じ始めます。

つまり、「レセプターⅠ」では、遠く離れた人の心を検出するにはレセプターと呼ばれる“装置”が必要でしたが、レイはその研究を通じて、最終的に、自分自身がレセプターであることに気づくことになります。その後、「レセプターⅡ」では、レイはハクショウと共に、特別な力をもったレセプターとして、一緒に生きる意味を考えながら歩んでいくことになります。

また、レセプターⅠにおいては、ラキはレイの大切な友人として描かれていますが、レセプターⅡにおいては、二人は親子の関係に変わっています。なぜそうなってしまうのかについては、今後の作品の中で明らかにする予定です。

物語の中では、二つの心を結びつける「奇跡の力」のことを「煌力(こうりょく)」と呼んでいます。必要に応じて、「心の波」「あなたからのシグナル」などの用語も用いますが、基本的に、すべて同じ概念になります。「煌力」の主体は、友情や恋愛を超えた深い愛情であり、これを「深因(しんいん)」と呼ぶことにします。煌力も深因も私が考えた造語になります(言葉を考えるのも結構大変ですね)。

「レセプターⅠ,Ⅱ」に関しては、すでにいくつかのスピンオフ作品をブログ記事として掲載していますが、それらについては後日に紹介いたします。

それではまた、作品の中でお会いしましょう。

 

☆心の波が届いているとき深い幸せを感じます。今日は一日を通じて本当にありがとう。