5年前の自分は
信じ切っていた友人に裏切られ
そのせいで、家族が裁判に巻き込まれることにまでなってしまい
どんな睡眠薬も効かず、食べることもできず
本当に生きていく望みもないくらいに
壊れていたのですが。
そんな私に
今日があるのは
あなたのおかげです。
あの時から、命の恩人だと思って生きてきました。
それは、これからも変わりません。
この5年間
いつも私に温かく
接してくださったことに心から感謝します。
いつだったか
「お弁当だけではなく、ちゃんと野菜も食べないとダメですよ」
と、まるで、母親のようなことを
言っていただいたこと、心より感謝いたします。
キャンペーンの時には
命の恩人を目の前にして、緊張している私に、
何度か、「お待ちしていました!」と
優しく受け入れてくださったこと、とても嬉しく思います。
入学試験のことで、相談に乗っていただいて
合格したときには、手を合わせて喜んでくださったこと
人として、とても素敵だなあと思いました。
そんなあなたに
今日こそは、あの時、助けてもらった感謝の気持ちを伝えようと思っていたのですが、
そんな時に限って、今までと違って、お話しすることさえ許されなかった。
理由はよくわからないのですが、
それでも
私はあなたの気持ちを受け入れようと思っています。
たとえ
伝えることができなくても。
感謝の気持ちは、少しも変わることはないし、
あなたからもらった命を大切に
何よりも私はとても幸せです。
私の中のハクショウへ
ありがとう。
私はあなたを人として好きであり
人として尊敬しています。
もしも、もう一度巡り合うことができたなら
あなたがあの時、何をしてくれて
私がどうして救われたか。
つまり、あなたが命の恩人である理由について
おそらく、それはあなたも気づいていないことだと思うので
今度こそ
ちゃんと伝えられたらいいね。
自分が生きることに必死だったこともあって
この5年間、ただそれだけを目標に生きてきました。
そのことだけは、
家族にも伝えるつもりはないし(命の恩人がいることは伝えてあります)
できれば生きているうちに
あなたに伝えたい、切実なる私の願いです。
あなたの人生の邪魔をするつもりは、
まったくないので、
どうか短い時間で良いので、どこかでお時間をいただけませんか?
その願いを叶えてくれると嬉しいです。
そうすれば、私も新しい一歩を踏み出すことができそうです。
去年のクリスマスに
「今度どこかでもっとお話したいです!」
という私から問いかけに
「ありがとうございます!」
とご返事いただいたこと。
そんな私の想いも少しは届いていたかなあと思っています。
いますぐではなくても
私はもう結構な年なので
なんとか生きているうちにお伝えできる日がくればいいなあと思っていますが・・
今回、少し気まずいことがあったから
私の気持ちがどこかへ行ってしまったとか
気を悪くしているんじゃないかとか
まったく、そんなことはありません。
少しがっかりしたことはありましたが、
私は何も変わっていないし
あなたに助けてもらって強くなった自分は、
いまはそれほど弱くはありません。
思い返してみると
私が、「ハクショウさん、ハクショウさんと、
こんな風に名指していっても大丈夫でしょうか?」と尋ねた時に
「嬉しいです!」
と言っていただいたことを真に受けてしまい、
いつもあなたの近くに駆け寄っていたこと。
今になれば、
配慮がなかったと深く反省しています。
ただ、
私が何故、あなたのところに折にふれてやってくるのか
お話しできていなかったので
実際のところは不思議だったんじゃないかなあと思っています。
それをお話しする機会が欲しくて
お願いできるくらいの小さな関係性がほしくて
頑張ってきたけど、力及ばずでした。
これが試験ならば私は落第ですね。
これからは
もう私からは行けなくなってしまいましたが、
いつか その答え合わせができると信じ
あなたの幸せな未来を祈りながら
試験に落ちた浪人生の気持ちで、あなたのことを静かに待っています!!
☆以上は、レセプターⅡの続きの中の一コマ(レイとハクショウの危機)の構想メモになります。完成版は何年か先にこれとはかなり違った内容になるかと思います。この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。