以前に、自分にとって最初の友人が
「音楽」という名前であった・・という話を書きましたが。
ただ、正確に言うと、
子供の頃の音楽との出会いを書いただけで、友人とまでは言ってなかった。
というのも、音楽が最初の友人だったのかなあと思うようになったのは、
つい最近のことだからです。
今回は、その大切な友人になんとライバルが出現したという話になります。

自分の古い記憶を辿っても、
それがいったいいつからなのか、思い出せないのですが、
小学校高学年の頃には、
読書の時間に読む本といえば、文学作品ではなく、
当時図書室にはほとんどおいていなかった科学技術系の書籍であったこと。
当時としては先端技術であった、
トランジスタの増幅機能に興味があり、
休みの日になると、ゴミ置き場に落ちているラジオやテレビを探しては、
そこから部品を取ってくる旅に出かけていたことなど、
懐かしく思い出すことができます。

それほどまでに、自分はエレクトロニクスが好きだったんですね。
ん??「好きだった?」
そう、今となっては、もう過ぎた話・・
いや、もうずいぶんと前からそれは過去の話・・

それでも、高校に入る頃までは、
おそらく、最も強く「科学」という名前の友人を意識していたし、
書店に行けば、
何やら小難しそうな専門書を購入してきて、
よく理解できていたとはいえないけども、
気分だけは分かったつもりになって、喜んでいた自分。

後で、大学に行ってから、
それらが授業で使うテキストだったということを知り、
そういうことだったのかと、
懐かしさを覚えた記憶があります。

しかし、その後、ある出来事があってから、
不思議と科学から心が離れるようになり、
気がつけば、また別の課題に取り組むようになっていく。

ただ、今となっては、
そのころの経験がなければ、
今更、いい歳をしたおっさんになって、
さあ、今から、ラブソングの歌詞を書こうかと思って、
スラスラと書けるわけもない。

高校生の時、
それでも得意な科目は、一応、理科と数学ではあったものの、
以前のような興味もわかず、
ただ、その時点では、もっとも不得意な科目は、歴史で、
その成績は酷く、
10段階評価の2であったことを今でも覚えています。
しかし、
社会人になってから、紆余曲折あって、
最も興味を持ったのが、その歴史なんですけどね。

人生とは不思議なものです。

大学に入って、
専門分野を選ぶときに、
結果的にエレクトロニクスを選択しましたが、
それは、その時点で、興味があったからではなく、
子供の頃に興味があったからという消極的なもの。
だからといって、
いまさら、理系から離れるほどの理由も見当たらなかった。

もしも今、ここまで話した流れを、
男女の問題に置き換えて、架空のストーリーを描くとすれば、

まず事の始まりに、
自分にはもったいないくらいの
とっても素敵な女性がそばにいてくれたのに、

結果的に違う女性のことを好きになったとして、
その人が今、僕の目の前にいて、
でも気がつけば、好きだったはずの心はすっかり褪めているのに、
他に好きになれる女性もいないから・・

まとめてみると、
まるでダメな若者の典型みたいな展開なのですが、

しかし、そのしばらく後で、
なんと、そのダメな若者の典型みたいな生き方を認められる大きな出会いがあり、
結果的に、子供の頃に出会った人生で2番目の友人を
自分の職業として選択したということになります。

それが、新たなる悲劇のはじまりでもあったわけですが、
その件はまた別の機会に書きます。